研究誌『松本清張研究』創刊号

松本清張は推理小説、歴史小説、近現代史、古代史、ノンフィクションなど多岐にわたる文学ジャンルにおいて、作品を書きつづけ、多くの読者に支持されたが、その創作活動の多様さ、裾野の広さから容易に全貌が見渡せず、未だ十分に研究が進んでいない状況にあります。
『松本清張研究』は、全国の第一線研究者を網羅し、さらなる研究の推進と後継者の育成をめざして、年一回、記念館で発行する研究誌です。

内容紹介

・森鷗外と松本清張 ―― 不遇への共感 ――/平岡敏夫

特集清張と鷗外

松本清張記念館開館一周年記念シンポジウム
・松本清張にとって鷗外とは /赤塚正幸・藤井淑禎・山田有策 [司会] 花田俊典

論文
・小倉郷土会と松本清張 /小林安司
・流謫へのまなざし ―― 松本清張と森鷗外―― /宗像和重

新資料紹介
・松本清張未発表原稿と書簡

論文
・『点と線』論序説/天沢退二郎
・「装飾評伝」の虚実/花田俊典
・「氷雨」―― 男と女/手練手管の玄人芸の終焉/藤井淑禎
・歴史を推理する ―― 松本清張『二・二六事件』の回想――/菅野昭正

書評
・藤井淑禎 『清張ミステリーと昭和三十年代』 /花田俊典

記念館研究ノート/藤澤隆文
・「清張と鷗外」展のねらい
・「時間の習俗」が語るもの ―― 企画展を開催して
・「或る『小倉日記』伝」発想のヒント ―― 企画展「清張と鷗外」後日談
・記念館開館関連[新聞・雑誌記事]


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