研究誌『松本清張研究』第20号

松本清張は幼いときから地図に親しみ、地図上で想像の世界を楽しんでいました。清張が身に付けた地理的知識や地図を読み取る力は、作品のリアリティを強固なものにしました。
今号は、「清張と地理」を特集テーマとして、対談や論文、投稿等の構成で、清張作品の魅力を多面的にお伝えします。
(2019年3月31日発行)

特集 清張と地理

対談
・清張ジオグラフィー――作品が語る歴史と風土/今尾恵介・原武史

論文
・松本清張、1980年代の日本に抗う――「海外もの」長篇小説の意義/高橋敏夫
・旅が物語を創造する――時刻表と地図と/綾目広治
・清張作品に描かれた中近東の地理風土/大津忠彦
・山かげの遠い日々――清張と山陰/赤塚隆二
・清張と筑豊――松本清張の地理的理解(一)/中川里志

投 稿
・『両像・森鷗外』私考(二) 
 ――鷗外と乃木にみる明治の精神に関する松本清張の疑念と考察――/多田康廣
・池河連小説攷――「北の詩人」林和の妻について――/鴻農映二

記念館研究ノート
・若き日の「詩」と「詩情」――エドガー・アラン・ポーと松本清張/柳原暁子

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